あずれのヘッドホンブログ

自身で購入したイヤホン・ヘッドホンのレビューや、他のサイトやSNSで話題になっているイヤホンを紹介します。基本的にイヤホンのレビューはAppleのEarPodsと聴き比べて行ってます。

radius「Ne HP-HZD11,NHR11,NHR21」レビュー

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 radiusの中価格イヤホン「High-Resoution(ハイレゾ)シリーズ」3機種を比較レビューします!!奥の小さいイヤホンが「HZD11」、手前の黒いイヤホンが「NEF11」、赤いイヤホンが「NHR21」となります。

 またまたradiusさんのご好意から試聴機を約3週間ほどお借りしました。日常で使ってみて、感じたことを踏まえつつ、レビューしてみます♪

 (前回のレビュー)

 

 この記事の企画は、私からツイッターの「radiusの中の人(Twitterリンク)」にお願いして成り立ったものです。今回も快く快諾して下さいました。本当に感謝いたします。

  今回は各機種を紹介した後、簡単な比較を行い、まとめをしようと思います。

 

 

◆試聴環境
 使用DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はiphone4sやXperiaZ3のスマホを使用します。理由としては今現時点で音楽を聞く人が何で聞くかと考えた時、スマホが一般的だと思ったからです。

 

◆試聴曲

 試聴曲は主に「heavenly blueKalafina」「Roots/UVERworld」「RAY/BUMP OF CHICKEN」「ピアノ協奏曲第2番/ラフマニノフ」「You've Got 2 Get Me/Sota Fujimori」「桜花抄/天門」を主に使用しました。

 

 

 HP-NZD11

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 今現在家電量販店などでは8000円程度で販売中。

 この機種の大きな特徴はまず「小さい」ことです。筐体自体小さく作られており、耳にはめると、他人から見たらケーブルだけ耳にはめられているように見えますね。そのため使われているドライバーも非常に小さく、なんと「6mm」だそうです。この小ささで良い音を出せるのか不安に思われるかたもいるかもしれませんが、それは音の評価で話したいと思います。

 また筐体の内側には「亜鉛製フルダイキャストハウジング」というものを採用しているらしく、亜鉛によるクリアでキレのある音を実現しているそうです。

 この2つが大きな特徴ですね。小さいドライバーに亜鉛の筐体と聞くとワクワクするのは自分だけですかねw男のロマンが詰まった感じがして良いと感じます。

 

[音のバランス]

 低域(ベース、ドラムバスなど)

  ★★★☆

 中域(ボーカル、ピアノなど主要な音)

  ★★★★

 高域(シンバル、ハイハットなど)

  ★★★★

 

[音の評価]★★★★★

 

  音の傾向はフラット~カマボコ系で、音の広がりが自然な感じでとても良いですね。中高域にフォーカスが当てられており、キラキラとした綺羅びやかな音です。だからといってものすごくキラキラしてるわけでもなく、バランスのとれた音で聴きやすいと思います。とても丁寧な音作りをしているなと感じました。
 解像度も価格以上の高さは出ていますね。正直いうとこれから紹介するNHR11やNHR21よりも高いですw音の明瞭感も良いですし、音も細かく聞こえますね。6mmドライバーと金属を組み合わせるとここまで音を出せるのかと思うと感服しました( ´∀`)
 ロックなどを聞くと少しシャリついてる感じもありますが、ギターやドラムなどに付帯する低域の広がりや響き、量感がちょうど良く心地よいですね。
 管弦楽などを聞くと金属系の楽器の響き方や音の広がりが極限までに高められてた感じがしてとても良いと思いました。金属筐体を使っているだけありますね♪
  特徴でも述べた亜鉛のクリアでキレのある音が表現されてます。キレのある音と聞くと、刺さったりやかましいのではと思われる方もいるかもしれませんがそんなことは無く、優しい音に感じます。音が刺さらないようきちんとチューニングされてます。
 このイヤホンに向く音楽としては中高域にフォーカスが当てられているので女性ボーカル系やアンビエイト、シンセなどを使った打ち込み系、クラシックの音楽にも向くと思いました。
 

[装着感など] 

 装着感は良いですね。筐体が細いためとても軽く、つけている感覚もすぐ薄れてしまいます。イヤーピースもきちんと選定すれば耳に吸い付くようにフィットすると思います。
 遮音性は普通のカナル型と同等で、そこまで遮音出来るわけではないと感じました。音漏れの方は普通のカナル型と同等ですね。iphoneでいうと音量6割程度、xperiaでいうと音量8割程度までなら大丈夫だと思います。
 このイヤホンの気になる点として、ケーブルが細いため耐久性に不安を覚えます。音作りがとても良いだけにここだけがちょっと残念に思う所ですね。
 

NHR11

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 今現在家電量販店などでは9500円程度で販売中。

 この機種の大きな特徴はNEF31でも採用されている「High-MFD構造」を採用し、ダイナミックドライバーのボイスコイルから漏れる磁束をマグネットの反発磁力によって閉じ込め、磁束密度を高めることで「感度」「音質」が向上していることですかね。NEF31で奏でてくれた力強い音をこのNHR11でも出してくれるんだろうなと思いました。構造的にはNEF31と似ているようなので、実際の音の方は評価にてお話します。

 

 

[音のバランス]

 

 低域(ベース、ドラムバスなど)

  ★★★★☆

 中域(ボーカル、ピアノなど主要な音)

  ★★★☆

 高域(シンバル、ハイハットなど)

  ★★★☆

 

[音の評価]★★★★

 音の傾向はドンシャリ系で、全体的に芯の強い音を奏でてくれてるなと感じました。音域にもあるように低域が一番強く出ていて、曲によっては中高域にもだいぶ影響を受けてるかなと感じました。一言で表すならロックをよりロックで聞くためにあるイヤホンでしょうか。音はいい意味で暴れているなと感じました♪
 そんな暴れん坊な感じのNHR11ですが、低域のベースの音の伸びや沈み込む感じは素晴らしいですね。聞いていて気持ちいいです。中域のギターも付帯する低域も合わさってエネルギッシュに奏でてくれてます。今まで聞いたイヤホンでもエネルギッシュさは1,2位を争う感じです。高域は低中域と比べるとややおとなしめに感じますが、シンバルの音はしっかりと聞こえ、ドラムバスと合わさると力強く奏でているなと感じました。
 音の広がりはやや狭い感じ、解像度や音の分離は価格なりといった感じでしょうか。価格なりというと普通に満足できるレベルだと思います。HZD11よりは解像度は低いと思いますが。
 このイヤホンに向く音楽としては低域にフォーカスが当てられているので、ロックやダンスミュージックなどに向くと思いました。
 

[装着感など] 

 装着感は良いですね。筐体自体は大きく重さも感じそうですが、意外にもあまり感じません。イヤーピースもきちんと選定すれば耳に吸い付くようにフィットすると思います。
 遮音性は付属のディープマウントイヤーピースを使用すると大分遮音出来ると感じました。音漏れの方は普通のカナル型と同等ですね。iphoneでいうと音量6割程度、xperiaでいうと音量8割程度までなら大丈夫と思います。
 
 

 

NHR21

 

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 今現在家電量販店などでは14000円程度で販売中。

 NHR11とほぼ同じ構造をしており、外観からの違いはケーブルがナイロン製になったことと、後ろの穴が開いている所の色が鈍くなっていることでしょうか。

 この機種の大きな特徴はNHR11と比べて低域の音圧を上げたほか、高精度の音質コントロールを実現したというドライバユニットを搭載していて、ハイレゾ音源のディテールを余さず再生可能としているのだそう。

 
 
[音のバランス]

 低域(ベース、ドラムバスなど)

  ★★★★

 中域(ボーカル、ピアノなど主要な音)

  ★★★☆

 高域(シンバル、ハイハットなど)

  ★★★☆

 

 

[音の評価]★★★★☆

 ドンシャリ系で、芯の通った音だがNHR11と比べると低域がやや抑えられ、上品に奏でていますね。こちらも低域が一番強く出ているものの、中高域の邪魔はせず透き通った音を奏でているなと思いました。先ほどの暴れん坊な音に打って変わって上品でエネルギッシュな音です♪
 おとなしくなったのかといえばそうでもなく、NHR11でも出ていた低域のベースの音の伸びや沈み込みもきちんとあり、中域のギターもエネルギッシュに奏でています。力強い音だと思います。その上でとても聞きやすくなり、NHR11と比べるといつまでも聞いてられるような音だと思いました。 
 音の広がりはNHR11よりやや感じられるようになりました。解像度もやや高くなり、値段相応に上がってる印象です。
 このイヤホンに向く音楽としてはNHR11と同じく低域にフォーカスが当てられているので、ロックやダンスミュージック、解像度や音の分離も良くなっている分、音数の多いクラシックなどにも合うと感じました。
 
 

[装着感など] 

 装着感は良いですね。筐体自体は大きく重さも感じそうですが、意外にもあまり感じません。イヤーピースもきちんと選定すれば耳に吸い付くようにフィットすると思います。
 遮音性は付属のディープマウントイヤーピースを使用すると大分遮音出来ると感じました。音漏れの方は普通のカナル型と同等ですね。iphoneでいうと音量6割程度、xperiaでいうと音量8割程度までなら大丈夫と思います。
 
 

[まとめ]

 簡単にですが3機種をまとめましたがいかがでしたでしょうか。ちなみにですが前回と同じく3機種を人間で表すと
 
HZD11「どんなものでも上品にこなすお金持ちの優等生」
NHR11「テンションがMAXなやんちゃダンサー」
NHR21「どんなダンスでも上品にこなすダンサー」
 
でしょうか。ちょっと分かりづらいかもしれませんねw説明するとHZD11は高解像度と透き通った音で何でもこなすので万能型です。NHR11は激しいドンシャリで暴れん坊なので、テンションをあげたい時に聞くと良いと思います。NHR21は11の暴れん坊さは要らないが、やや抑えめで聞きやすく、少しでも楽しい気持ちになりたい時に聞くといった感じです。
 
 ちなみに私が購入するとしたらHZD11ですね♪小さくケーブルの細さが気になるものの、価格も抑えられてあの解像度と音の響きはとても素晴らしいと思いました!!フラット系やカマボコ系が最近好みな私にとって、ベストな機種ですね( ´∀`)
 
 今回も全てを聞いてみて、NEFシリーズと比べると個性的で面白いイヤホンばかりでラディウスさんの音作りにはとても魅力を感じました。是非今後もこういった個性的なイヤホンを開発していって欲しいですね♪

 では少し荒い終わり方になってしまいましたが、レビューを終えたいと思います。ラディウス様、本当にありがとうございました!!