安いハイブリッド型イヤホンの定番になりそう!!MaGaosi 「MGS-M1(HLSX 808)」 レビュー
さて今回は海外のオーディオコミュニケーションサイト「Head-fi」の中華イヤホンスレッドでも話題の機種「HLSX 808」のOEM版として販売されているMaGaosiのMGS-M1をレビューしていきますよ!!
なお、今回は今までの記事で一番長いものとなるかもしれません・・・時間にゆとりのある時に見てもらえたらと思います。
こちらの商品はAmazonマーケットプレイスの「CollectionAudio」から提供して頂きました。ありがとうございますm(__)m
「CollectionAudio」はAmazonでは多数の中華イヤホンを扱っているお店で、輸入に抵抗のある方や確実な保証がほしい方にはオススメできるところです。輸入するよりも価格は少し高くなってしまうものの、FBAによる配送でAmazonの倉庫から送ってくれるのでたった数日で届きます。そして1年間の保証期間があるので、初期不良や使用途中で壊れたりしても、すぐに新品交換してもらえます。保証に関しては嘘なのでは・・・と思われる方もいると思いますが、実際に私がこのお店で購入したイヤホンが壊れた際に、このお店へ問い合わせした所、すぐに新品を送ってくれました(*´∀`*)なので信用しても良いと思いますよ♪
なお、こちらのイヤホンはAliexpressでも入手可能となっており、こちらの方が安く手に入れることが出来ますので輸入に抵抗の無い方やクレジットカードが使える方はAliexpressで購入してもいいと思います。
Aliexpressでの購入方法はこちらのサイトが参考になります。
Amazonマーケットプレイス「CollectionAudio」
3999円(FBA<Amazon倉庫からの>発送で即日配送+1年間の長期保証)
Codio 高音質 ダイナミック&バランスド・アーマチュア(BA型) 2ドライバ搭載 カナル イヤホン ローズ 021PI
- 出版社/メーカー: Codio
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ハイブリッド型イヤホンとは?
知っている方もいるとは思いますが、知らない人もいると思うので説明いたしますね。知っている方は飛ばしてもらっても構いません。
イヤホンにはそもそもダイナミック型(D型)とバランスド・アーマチュア型(BA型)の2種類が存在します。下記画像(初めてのイヤホン選び初心者完全ガイドより)を見ればその違いはわかると思います。
まとめると、D型はベースやドラムバスのような低音の再現力に優れていて、BA型は女性ボーカルやギター、シンバルなどの中高音の再現力に優れているということです。
そしてハイブリッド型というのはこのD型のドライバーとBA型のドライバーを両方搭載して、低域・中高域全ての再現力を高めたイヤホンを指します。つまりD型の良い点とBA型の良い点を活かしたイヤホンということですね♪
このハイブリッド型のイヤホンは最近とても流行っており、各メーカーがしのぎを削って設計販売しています。SONYで言うとXBA-A3、ELECOMではR/HH1000Aあたりがハイブリッドイヤホンに該当します。
これらのハイブリッド型イヤホンはとても音が良くて私も欲しいとは思いますね(*´∀`*)しかし欠点もあります。それは価格です(・・;
先ほどのXBA-A3やR/HH1000Aでも数万円はします・・・試聴するたびに良い音で感動するのですが、価格を見るたびに高いΣ(゚Д゚)と思ってしまいます。
ハイブリッド型で、できる限り安く、そして良い音のイヤホンが無いものか・・・と思っている人に今回レビューするイヤホンは選択肢の1つになると思いますよ!
では長々と書きましたが前座を終わらせまして、今回のイヤホンをレビューしていきますね♪
[外観デザイン]★★★★☆
まずパッケージですが、価格にしてはしっかりとしたものとなってます。左にやや汚れがついてますが、ちょっとした汚れや凹みは中華系のものだと結構当たり前になってます。
パッケージを開けてみると、イヤホンとイヤーピースがしっかりと鎮座されています。
箱の中を全て取り出してみると、付属品はイヤホンケースとイヤーピース(SS、S、M‹最初からイヤホンに取付›、L)の2つありました。
イヤホン本体はアルミハウジング製ですね。ケーブルの方はやや癖がつきやすいものの、使用するには問題ないと思います。
ハウジングの正面と背面部です。
マイクは左側のケーブルについており、3ボタンの操作が可能です。
イヤホンの分岐部とプラグ部です。こちらもアルミ製ですねー
外観デザインの総評としては、パッケージデザインもしっかりしており、イヤホン本体の作りも意外とちゃんとしているので満足度は高い方ですね♪ただ細かい所を言うとパッケージに凹みや汚れがあったり、ハウジングのデザインが安っぽく感じる点はちょっと気になりました。中華イヤホン全般の問題なのですが、ここは仕方ないですね。
では肝心の音のレビューへ♪
[音のバランス]
低域(ベース、ドラムバスなど)
★★★★☆
中域(ボーカル、ピアノなど主要な音)
★★★★
高域(シンバル、ハイハットなど)
★★★★☆
[音の評価]★★★★★
◆試聴環境
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)はiphone4sやXperiaZ3のスマホを主に使用します。
◆試聴曲
試聴曲は主に「believe/Kalafina」「Karma/Lia」「Roots/UVERworld」「RAY/BUMP OF CHICKEN」「ピアノ協奏曲第2番/ラフマニノフ」「You've Got 2 Get Me/Sota Fujimori」「桜花抄/天門」を使用しました。
◆リファレンスのイヤホン(基準となるイヤホン)
このブログのリファレンスイヤホンはApple社のEarpodsを使用してます。このイヤホンと聴き比べした上で、音の感想を述べてます。
※エージング(音楽を鳴らし込むこと)は50時間をかけています。
音の傾向はドンシャリ系で、音の全域が全部キラキラと出ているような派手な音なのに、聴きやすくバランスの取れた音色です♪初試聴した際にはサ行や超高音部が刺さり、音もやや篭っていた印象を受けたのですが、エージングをしてその印象は大分変わってきました。
まずこのイヤホンの大きな特徴として、価格からは考えられないくらい音場が広く感じることですね。音場というのは音が広がる空間や場所のことです。 つまり音場が広いということは、コンサートホールで聴くような臨場感ある音を感じるということです。それでいて、音が抜けるような開放感もありますね。このような音場を広く感じられるイヤホンというのはこの価格帯では中々無いので、素直に凄いと思いました。
そして低域はキツすぎず量感があり、中高域の綺羅びやかな音もこのイヤホンの特徴ですね。「believe/Kalafina」などの女性ボーカル主体な音楽を聞くと、そのボーカルのみずみずしい綺羅びやかさに圧倒され、後ろで鳴っているドラムバスやベース、コントラバスの響きを心地よく奏でてくれます。ただ、シンバルの音がちょっと軽い感じに聞こえるかもしれません。
音の解像度(クリアさ)もこの価格帯にしては高い部類に入ります。ZEROAUDIOのDOPPIOという1万円台で個人的には素晴らしいイヤホンがあるのですが、このイヤホンより少し劣る程度には高いと思いました。どの曲も奥の奥まで聞こえてくる音で、曲の最後にある音の余韻を感じられます(*´ω`*)
ここまで良いことばかり書いてばっかりで、バランスが良くないので気になる点も書きます。
まず「エージング後もサ行や超高音部で刺さること」ですね。エージング50時間経過して刺さりも大分抑えられてきましたが、まだ刺さるところは刺さりますね・・・さらなるエージングで改善する可能性もありますがwもし改善したら追記します。
そして「ボーカルがやや遠く、楽器の音が近いこと」です。音の傾向としては楽器のほうが大分前に主張している印象があります。私個人としては好みな音質なので良いですが、もしボーカルが近い方が好みな方は合わないかもしれません。
最後に「曲によっては低音の音が主張しすぎるかも?」です。他の曲ではあまり気にならなかったのですが「monochrome/Kalafina」を聞いた時、最初に聞こえてくるベースとドラムバスの音がちょっと主張してて、ちょっとキツイかなと感じました。
気になる点は以上となります。ただ音に関しては殆どの人が満足すると思いましたね(・∀・)ただ力強いドンシャリ系サウンドを求めている人には合わないかもしれません。このイヤホンは力強さというよりかはクリアでみずみずしく、音の広がりを楽しむためのイヤホンなので、力強さはないと思います。
なのでこのイヤホンに合う曲のジャンルとしては、基本的に何でも合う気がしますが、特に合うものとして中高域の綺羅びやかさから女性ボーカル、管弦楽など、音場の広さからクラシックやジャズ、ライブ音源などに合うと思いました。
※追記 エージングせずとも音の刺さりを軽減する方法
現状ですぐに解決したい方にオススメの方法があります。それはイヤーピースをフォーム系のものに変えることです。
実はイヤーピースでも音が変わるんです。イヤーピースは基本的に「シリコン製」と「フォーム製」のものとがあります。その違いについては簡単に言うと、シリコン製は押しつぶしてもすぐ反発して戻りますが、フォーム製は押しつぶすと戻るの時間がかかるということですね。なのでイヤーピースを潰したまま耳に入れると、各個人の耳の形にフィットして外音の遮音性を高めることが出来ます。
ただ、今回は遮音性を高めることが目的では無く「サ行の刺さり」を軽減することにあります。実はフォーム系のイヤーピースはサ行の刺さりを軽減する特徴があるのです。
フォーム系のイヤーピースというと有名所では「COMPLY」があるのですが・・・公式ショップを見るといかんせん高い(゚Д゚)・・・1ペア1000円もします(__)
ということで安いフォーム系のイヤーピースで私も使っているものを紹介します。
こちらの商品はMサイズ、Lサイズを両方買って、自身の耳に合うものを使うことをお勧めします。片方だけ買って合わなかったりすることもあるので・・・個人的意見を言うとMサイズを買っておけばたいていの人に合うとは思いますが、普段のイヤーピースのサイズでLサイズなどの大きいものを使用している人はLサイズといったところでしょうか。
[装着感・音漏れなど]
装着感ですが、適切なイヤーピースのサイズを選び、きちんと耳に押し込むように装着すれば、違和感なくきちんと装着出来ると思います。
音漏れはハウジングに小さな開放穴がいくつかあり心配される人もいると思いますが、そこまで漏れはしないと思います。iphoneの音量で5~6割程度ならば、音漏れする心配は無いでしょう。
遮音性はそれなりですね。あまり期待しないほうが良いと思います。
タッチノイズもそれなりなので、もし歩いて使用されるときはSHURE掛けして聞くことをお勧めします。
[全体評価]★★★★★
全体として、今回もまた価格からは考えられないくらい素晴らしい出来のイヤホンですね(*´∀`*)外観デザインに関してはやや不満はあるものの、音に関しては音場の広さではこの価格帯では中々巡り合わないと思いました。付属イヤホンのステップアップや、コンサートなどの生の臨場感を味わいたい人、綺羅びやかな音をただただ味わいたい人には特にオススメできるイヤホンの一つではないでしょうか♪
いやーこのイヤホンは個人的に大分気に入りましたね。さすがHead-fiでも騒がれただけのことはあります。
ちなみに気が向いたら、他のイヤホンとの比較レビューも書くかもしれません。(と言いつついつも書いた試しは無いのですが・・・ DF-10の続きの記事やGT100sのレビューなど・・・頑張って書きます(;_;)
今回はいつもと違い、雰囲気を変えて長文で書いてみましたがいかがでしたでしょうか。よろしければ感想やご意見などもコメントで書いてもらえると嬉しいです♪
では今回はこの辺で!!